樹脂切削量産加工品の品質は、加工技術だけでは決まりません。加工した製品を正確に測れるかどうかの測定能力が、精度保証の根幹を支えています。
どれだけ精密に削っても、測定器の精度が不十分であれば、公差内に収まっているかどうかを判断できません。また、人によって測定結果がばらつくようでは、安定した品質保証は難しい。樹脂切削加工において「精度が出せる業者かどうか」を見極めるには、加工設備と同じくらい、どのような測定設備を保有しているかどうかを確認することが重要です。
本記事では、株式会社ミワレイズが保有する測定設備と、精度を維持するための管理体制を紹介します。
加工精度は「測定能力」で決まる
樹脂素材は金属と異なり、温度や湿度の変化によって寸法が変化しやすい特性を持っています。切削加工後に膨張・収縮が生じることもあるため、測定のタイミングや環境が測定値に影響します。
また、複雑な形状の部品では、ノギスや外径マイクロメーターといった汎用測定器だけでは測れない箇所が出てきます。測定箇所に応じた専用の設備を持っているかどうかが、精度保証の幅を左右します。
測定設備が充実していることは、それ自体が品質管理へ取り組む会社としての姿勢を示しています。発注先を選ぶ際には、その会社が、どのような設備で何を測定できるかを確認しておくと、納品後のトラブルを防ぎやすくなります。
高精度測定を実現する画像寸法測定機「IM-7020」

ミワレイズが保有する画像寸法測定器「IM-7020(キーエンス製)」は、カメラで製品を撮影し、画像解析によって寸法を自動測定する装置です。
検査員によるバラつきを防止する「自動測定」による安定した精度保証
従来のノギスや接触式測定器は、当て方や力加減によって測定値がわずかにばらつくことがあります。IM-7020は非接触の画像測定のため、検査員による誤差が非常に生じづらいです。検査員が変わっても同じ結果が出るため、測定データの安定性と再現性が高く、検査成績書に記載する数値の信頼性を高めます。
複雑な形状や多数個の同時測定で、短納期と高精度を両立
IM-7020は複数の測定箇所を一度に測定できます。複雑な輪郭形状や多数の穴径・ピッチなど、手作業では時間がかかる測定も短時間で処理できるため、検査工程の処理速度向上にも貢献しています。量産品の全数検査を現実的な工数で実施できるのも、この設備があるからです。
このほか、こちらのページでも測定設備機器を紹介しています。
微細なバリ・キズも見逃さない、実体顕微鏡による外観精査
寸法が公差内に収まっていても、表面にバリや切削痕、微細なキズが残っていれば、受入検査で弾かれることがあります。目視では見落としやすい微細な欠陥を確実に捉えるために、ミワレイズでは実体顕微鏡を外観検査に活用しています。
高倍率レンズで微細な切削痕や表面状態をチェック
実体顕微鏡は、製品を立体的に拡大して観察できる顕微鏡です。バリ取り後の仕上がりや、エッジ部分の状態、表面の粗さを高倍率で確認することで、肉眼では見えないレベルの欠陥を検出できます。
図面指示を超える「仕上がりの美しさ」を支えるプロの目
顕微鏡による検査は、寸法公差の確認とは異なる観点での品質確認です。図面に外観指示がない場合でも、納品後に「バリが残っていた」「表面に傷がある」といったクレームにつながりやすい箇所を、経験を持つ検査員が判断します。数値では表しにくい「仕上がりの品質」を支える工程です。
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すべての測定器を常に最適な状態に保つ「校正管理」と「環境維持」

測定設備がいくら高性能でも、測定器自体の精度が保たれていなければ意味がありません。ミワレイズでは、保有する測定器を定期的に校正し、管理No.を付与して、台帳管理をしています。
校正とは、測定器が正しい値を示しているかを基準器と比較して確認し、必要に応じて調整する作業です。この校正記録が、検査成績書に記載される「測定器管理No.」に紐づいています。どの測定器で測定したかが書類上で追跡できるため、測定データの信頼性を第三者に説明できる体制が整っています。
また、樹脂素材は温度変化に敏感なため、測定環境の温度管理も精度に影響します。安定した測定値を得るために、測定時の環境条件にも配慮した運用を行っています。
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まとめ:高精度の測定設備により、樹脂切削量産加工品の品質保証を実現
樹脂切削加工品の精度を保証するには、加工技術と測定技術の両方が必要です。ミワレイズでは、IM-7020による自動画像測定と実体顕微鏡による外観検査を組み合わせることで、寸法精度と外観品質の両面から製品を確認する体制を整えています。
さらに、測定器の定期校正と測定器管理No.記録の管理により、測定データの信頼性を担保しています。樹脂切削加工品の公差や測定体制について、具体的なご要望やご相談がある場合は、お気軽にお問い合わせください。
樹脂切削の精度についてよくあるご質問(FAQ)
Q1. 公差の厳しい部品にも対応できますか?
対応しています。使用する測定器や測定方法は、図面の指示内容や公差の範囲に応じて選択します。対応可能な公差の範囲についてはご要望をお聞きしたうえで個別にご確認しますので、まずは問い合わせください。
Q2. 測定結果はどのような形で確認できますか?
検査成績書に測定箇所と実測値を記載して納品時に添付しています。測定器管理No.も明記しているため、どの測定器で測定したかも確認できます。記載項目についてはご要望に応じて調整可能ですので、発注時にご相談ください。
Q3. 外観検査の基準はどのように決まりますか?
図面に外観指示がある場合はそれに従います。指示がない場合は、バリ・傷・異物の有無を検査員が確認する全数外観検査を実施しています。外観品質の基準を事前に取り決めたい場合は、発注前にご相談いただくことをお勧めします。
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