PEEK樹脂の切削は見積段階で成否が決まる理由
PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)は、スーパーエンプラの代表格であり、耐熱性・耐薬品性・高強度を兼ね備えた高機能樹脂です。連続使用温度は約260℃と高く、航空宇宙、半導体、医療分野など、厳しい環境下で使用されます。
その一方で、PEEKの切削加工は
〇高硬度による切削抵抗の大きさ
〇発熱による内部応力の発生
〇工具摩耗の進行が早い
といった特性を持ち、樹脂切削の中でも加工難易度が高い材料です。
そのため、PEEK切削の見積では「図面を送って価格を聞く」だけでは不十分です。
必要情報が不足している場合、加工側は安全マージンを見込んだ見積を提示するため、コストが高くなりやすい傾向があります。
PEEK切削見積では、加工条件を具体的に整理して依頼することが適正価格への近道です。

PEEK樹脂切削の見積で必ず伝えるべき材料・仕様条件
PEEK切削の見積依頼では、以下の情報が非常に重要です。
■ 材料グレードの明記
PEEKには、
〇バージンPEEK
〇ガラス繊維入りPEEK
〇カーボン入りPEEK
〇摺動グレード
などがあります。
充填材の有無によって、工具摩耗や加工条件が大きく変わります。
「PEEK」とだけ記載するのではなく、正確なグレード指定が必要です。
■ 製品の使用環境の共有
使用温度、薬品接触の有無、応力方向などを共有することで、
〇過剰公差の回避
〇適正材料提案
〇必要以上の仕上げ工程削減
が可能になります。
■素材形状と寸法
丸棒・板材・ブロック材では、歩留まりや加工工程が異なります。
特に大型ブロック加工では材料費の比率が高いため、素材取りの考え方が見積に直結します。

PEEK樹脂切削の見積金額に大きく影響する図面指定のポイント
PEEK切削見積では、図面内容が価格に大きく影響します。
■ 公差は必要箇所だけ厳しく
PEEKは寸法安定性が比較的高い材料ですが、温度変化や加工応力の影響は受けます。
全面に±0.01mmなどの厳しい公差を指定すると、
〇多工程化
〇加工治具が増える
〇検査工数増加
につながり、見積が大幅に上昇します。
機能上重要な箇所のみ厳しく設定することがコスト最適化の鍵です。
■ 薄肉・深穴加工は要注意
薄肉形状や深穴加工は、工具の振れや発熱の影響を受けやすく、
工程が増加するため見積に反映されます。
事前に加工可否や代替設計の相談を行うことで、コスト削減につながる場合があります。
■ 表面粗さ・外観基準
PEEKは白化や工具跡が出やすい材料です。
表面粗さ(Ra)指定や外観要求がある場合は、見積段階で明確に共有しましょう。

PEEK樹脂切削の見積で失敗しないための依頼方法
PEEK切削見積を適正価格・適正納期で進めるためには、以下の点を意識すると効果的です。
① 加工数量・条件を明確にする
- 試作1個と量産100個では、工程設計が異なります。
- ロット想定を共有することで、単価の最適化が可能になります。
② 加工後工程の有無を整理する
- タップ加工、インサート圧入、表面処理などがある場合、
- 工程追加分が見積に影響します。
③ 樹脂切削専門業者に相談する
- PEEKは金属加工の延長では最適化できません。
- PEEK切削の実績と加工データを持つ業者に依頼することで、無駄なコストや再加工を防げます。
ミワレイズでは、PEEK切削の見積段階から材料選定・工程設計・公差見直しのご提案を行い、
品質とコストのバランスを重視した加工体制を整えています。

まとめ
PEEK切削見積では、材料グレード、公差、形状、数量条件の整理が不可欠です。
事前情報を具体化することで、過剰品質によるコスト増を防ぎ、適正な見積が可能になります。
PEEK切削の見積でお困りの際は、ぜひミワレイズまでご相談ください。
樹脂切削専門メーカーとして、最適な加工方法をご提案いたします。



