量産品の委託先など、信頼できる樹脂切削加工業者を選ぶうえで、「品質管理体制がしっかりしているか」は最も重要な判断基準のひとつです。図面通りに加工できるのは当然として、材料の素性はトレースできるか、検査データは残っているか、万が一の不良が出たときにどう対応してくれるか。これらを事前に確認できる業者かどうかが、発注後の安心感を大きく左右します。
本記事では、株式会社ミワレイズの品質管理体制と、材料確認から出荷までの全工程をご紹介します。特に樹脂切削の量産品の発注先を検討されている方に、ぜひご参考にしていただければ幸いです。
信頼される樹脂加工に不可欠な品質管理体制とは

製造業において、品質管理は「ものをつくる部門」と「検査する部門」が独立していることが理想とされています。同じ担当者が製造も検査も行う体制では、見落としやバイアスが生じやすく、客観的な品質保証が難しくなります。
また、品質管理は検査だけで完結するものではありません。材料の受け入れから、加工・仕上げ・検査・梱包・出荷、そして納品後のアフターフォローまで、各工程に記録と管理の仕組みが整っていることではじめて「品質が保証された製品」といえます。
樹脂切削の量産加工においては、素材ごとの特性や公差の厳しさ、RoHS対応の有無など、顧客ごとの要件も多岐にわたります。こうした多様なニーズに対応しながら品質を維持するためには、組織として体系的な管理の仕組みを持つことが欠かせません。
株式会社ミワレイズの組織体系|品質保証部による独立した検査体制
株式会社ミワレイズは、資材部・製造部・品質保証部・総務部・経理部の5つの部門で構成されています。
このなかで品質管理を専門に担うのが品質保証部です。品質保証部は製造部から独立した組織として設置されており、品質保証課と検査課の2つの課が連携して機能しています。
製造部門から切り離された独立した品質保証部が検査・不良対策を担うことで、製造現場のプレッシャーに左右されることなく、客観的な視点で品質を評価できる体制が整っています。発注先として検討される際には、こうした組織体制の有無を確認することが、長期的な取引における信頼性の見極めにつながります。
材料確認から出荷まで|樹脂加工を支える標準工程順序

ミワレイズでは、受注から出荷に至るまでの全工程に管理の仕組みを組み込んでいます。まず全体像を以下の表でご確認いただき、各工程の詳細をご説明します。
ミワレイズの標準工程順序
| 工程 | 主な作業・管理内容 |
|---|---|
| 材料確認 | 材質証明書の確認、RoHS適合証明書・chemSHERPA発行対応、工程管理表への記録 |
| 製造 | 工程検査(指定箇所の寸法測定・実測値記入)、工程管理表・作業日報への記録 |
| バリ取り・手仕上げ | バリ除去、傷・異物確認、工程管理表・作業日報への記録 |
| 検査 | 寸法検査・外観検査の実施、検査成績書の作成 |
| 梱包・出荷 | 検査成績書・材質証明書の添付、納品書の作成 |
| アフターフォロー | 不良対策(原因調査・是正処置)、トレーサビリティ資料の保管 |
① 材料確認|RoHS・chemSHERPAへの対応
加工はまず、材料の確認から始まります。使用した材料は、ミルシート(材料証明書)で管理し、必要に応じて発行させていただくことが可能です。また、RoHS対応や、chemSHERPAなどの化学物質管理書類の発行にも対応しています。
工程管理表には素材メーカー・材質・素材寸法・材質証明書のロットNo.を記載し、どの材料を使用したかを後から確認できる状態にしています。環境規制や化学物質管理の観点から、材料のトレーサビリティを重視される業界の方にも安心してご利用いただける体制です。
② 製造・仕上げ|工程管理表と作業日報によるミス防止
製造工程では、加工中に指定箇所の寸法を測定する工程検査を実施しています。加工途中での不良を早期に発見し、対策を行っています。
工程管理表には加工機No.・作業者・加工日時・良品数/不良数を記録し、作業日報と合わせて保管します。これにより、いつ・誰が・どの機械で加工したかが明確になり、問題発生時の原因追跡が容易になります。
バリ取り・手仕上げの工程でも同様に、作業者・作業日時・良品数/不良数を工程管理表と作業日報に記録します。バリの除去や傷・異物の確認も、この段階で徹底して行います。
③ 検査・梱包|トレーサビリティを確保する履歴管理
仕上げが完了した製品は、品質保証部による寸法検査・外観検査を受けます。検査員・検査日時・良品数/不良数を工程管理表に記録したうえで、検査成績書を作成します。
梱包・出荷時には、検査成績書と材質証明書を製品に添付してお届けします。納品書とあわせてこれらの書類が揃うことで、お客様側での受入検査の工数削減にもつながります。
不良対策とアフターフォロー体制で高品質な樹脂加工を維持

納品後に不良が発生した場合にも、ミワレイズでは迅速な対応を行う体制を整えています。原因調査を行い、改善対策・是正処置まで一貫して対応します。
また、工程管理表・検査成績書・材質証明書・作業日報などの記録をトレーサビリティ資料として保管しているため、不良の原因を工程単位で追跡することが可能です。
「どの材料を使い、誰がいつ加工し、どのような検査を経て出荷されたか」を後から確認できることは、品質問題への対応スピードと再発防止の精度を高めるうえで大きな強みになります。
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まとめ:万全のサポート体制で、納品後も安心して相談できるパートナー選びを
樹脂切削の量産加工における品質管理は、検査だけで完結するものではありません。材料の受け入れから出荷後のフォローまで、各工程に記録と管理の仕組みが一貫して組み込まれていることが、本当の意味での品質保証につながります。
株式会社ミワレイズでは、独立した品質保証部による検査体制と、全工程にわたる記録管理により、お客様が安心して発注できる環境をご用意しています。RoHS対応・chemSHERPA対応・トレーサビリティの確保など、品質面でご要望やご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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